確かな食べもの
甘い香りのぜいたくな一杯〜岸達志氏(記事全文)
辰巳芳子のひと言〜お菓子を選ぶのも文化
お茶は茶葉とお湯だけの関係です。真心こめてお茶をいれられない人は料理も作れません。料理はおいしいお茶をいれることから始まります。昔、地方によっては、家の主人がお客さまのおもてなしにお茶をいれてさしあげたものです。お客さまをねぎらい、よい関係を築くための心得だったのです。
玉露や煎茶は70度ぐらいに湯冷まししたお湯で、ゆっくりじっくり茶葉を開かせていきます。お茶をいじめずにいれるとお茶のいいところだけがでてきます。苦みが少なく、香り、うまみが立ち上ります。自然農法で作られたお茶は雑味がなくすっきりした味で、毎日安心して飲むことができます。お茶はお茶菓子とともに楽しんでください。お茶にあわせお茶菓子を選ぶのも日本の食文化ならではのものです。