確かな食べもの(最終回)
土の力が作物のうまみに〜北海道・折笠農場 折笠健氏(記事全文)
辰巳芳子のひと言〜強さと栄養価、歴史が証明
良き生産者との出会いは天からの恵みだと 思っています。「食は命を養うこと」。これを 実感できる食材を手に入れられるのは、なんと 幸福なことでしょう。
私が考案したシリアル「スーパーミール」 は、雑穀を賢く食べるためには欠かすことができないものです。スイスの高地では長年オートミールが食べられています。これを日本人に合う形にしようと考案しました。7種類の穀類、豆類、胚芽類を配合し、低温ローストしたものです。ビタミン、ミ ネラル、食物繊維が豊富に含まれている機能性の高い食品です。
今では私の朝食の定番です。前日に牛乳と ヨーグルトを合わせてスーパーミールの2倍にしたものとあえ、冷蔵庫においておきます。 翌朝、バナナ、リンゴなどの果物、ハチミツ、 木の実を添えていただきます。また、オート ミールのようにかゆ状にし、お好みのポター ジュ、みそ汁に添えてもおいしいですよ。原材料はすべて国産のものですが、これからは北海道の折笠さんの無農薬、無肥料のものを使うことができるようになります。
日本人が雑穀を現在までなぜ食べ続けてきたのか。栄養的に優れているのはもちろんのこ と、米が凶作でとれなかった時でも、雑穀をまくことで助けられてきたからです。日本の食 の歴史を踏まえ、雑穀は食べ続けていってほしいと思います。