確かな食べもの
50年かけ有機栽培〜福士武造氏(記事全文)
辰巳芳子のひと言〜日本人すべての源
体の養いになるものを選び、きちんと食べていってほしいと思っています。
有機無農薬の米や野菜、日本の味の基本となるみそ、しょうゆを丹精込めて作り続けている生産者たちの姿を多くの人に知ってほしい。私が信頼し、敬愛している方ばかりです。
1回目はなんといっても「米」。日本人の文化、歴史、精神性、体、すべての源であり、失ってはいけないものです。青森県の福士さんは、新しい農法「地下かんがい法」を生み出し、無農薬の米作りに挑み続けています。弥生時代の記憶を持つ古代米を組み合わせた「古代福米」はしっかりした味で、どんな料理にもあいます。地元の高校生にこの農法を伝える活動もしています。
もう1人ご紹介したい人がいます。新潟県村上市の「貝沼農場」の貝沼純さん(40)。ドイツに留学し、さまざまなことを学び、「農家は生産者でもあり、経営者の意識ももたなければならない」と販売方法も自ら開拓しています。有機無農薬栽培のコシヒカリを使った白米、玄米のおかゆは、食欲のない人に最適です。非常食として持っていれば何かあったときに困らないと思います。