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かつお節〜天白幸明氏(2015年12月22日毎日新聞)

確かな食べもの
江戸時代からの製法を守り〜まるてん・天白幸明氏(記事全文)

辰巳芳子のひと言 ー透明感のあるだしにー
もうすぐ正月を迎えます。最近はお節を作らない人が増えているようですがせめて、お雑煮は作ってほしいですね。昆布と削りがつおでしっかりとだしをとり、前回、紹介した大久保醸造店さんのしょうゆをたらせば、間違いなく極上の雑煮になります。
 だしは昆布6割、かつお節4割の割合でとるとおいしいと思います。私は30、40年前から「天然利尻礼文切り落とし昆布」を使っています。取れたての昆布を岩場で天日干しでじっくり乾燥させているので、とてもいいだしが出ます。昆布は動物臭などのいやな臭いを消してくれます。牛肉のコンソメはもちろん、私が作るあらゆるスープに使います。
 「まるてん」さんの花がつおは、昔ながらの方法で丁寧に作られています。透明感のあるとてもきれいなおだしになります。また、このおだしにくず粉でとろみをつけると、体があたたまります。くずひきがゆはこの時期、特におすすめします。(記事抜粋)