辰巳芳子オフィシャルサイト*茂仁香

漬物〜本間光廣氏(2016年7月26日毎日新聞)

確かな食べもの
在来野菜使い味守る〜本長・本間光廣氏
(記事全文)

辰巳芳子のひと言〜すがすがしさを閉じ込めて
 旬の野菜のすがすがしさを閉じ込めた漬物 は、日本の食卓に欠かすことができないもので す。暑くて食欲がおちる時、ラッキョウ、ナス のからし漬け、ミョウガの甘酢漬けなどがある と、どれだけ助かることか。歯ごたえよく独特 の香りのラッキョウは、暑気払いをし、夏バテ を防いでくれます。また、「一年中食せ」とい う人がいるほど疲労回復効果もあります。原産地は中国ですが、平安時代に薬用植物として 伝わり、日本の風土が作り上げた独特の夏の食べ物です。 
 庄内は藩政時代に、殿さまが主体的に食の維持、改良に励んだ土地です。庄内の人たちが 長年、種子を守り育ててきた「だだちゃ豆」「民田なす」「温海かぶ」などの在来野菜をシ ンプルに漬け込んだ香の物は、野菜そのものの味が濃厚で夏の食卓を彩ってくれます。